乳幼児保健センター(BVC)の定期健診に通い始め、そこでöppen förskolaとföräldragruppの活動を知ることとなりました。それまでも名前と存在は知っていたけど、いつやってるのかとかどうやって参加するのかとかがよくわかっていなかったのでした。
Öppen förskolaは、日本でいう児童館とか子育て支援センターのような感じでしょうか。親が子どもを連れて遊びに行く場所です。コミューンが運営するものやスウェーデン教会(Svenska kyrkan)が運営するものなどあるようです。うちのコミューンが運営するöppna förskolanには、0歳の赤ちゃんのみを対象とした開館時間と5歳までの子を対象とした開館時間とが設けてあり、予約なしで参加できます。私たちがときどき行く0歳児を対象とした開館日には、約10分間の歌の時間というのがあり、その時間にはみんなで輪になって遊び歌を歌いながら赤ちゃんと戯れます。それ以外の時間は、好きにおもちゃで遊んだり、石膏で赤ちゃんの手型・足型を取ったり、他の親とフィーカしたりして過ごします。
また、BVCがアレンジするföräldragrupp(両親グループ)というのもあります。月齢の近い赤ちゃんの親でグループを作り、ミーティングで意見を交わしたり、みんなで誘い合わせて散歩やランチに行ったりなどします。私が参加しているグループは、だいたい赤ちゃんが月齢2-3ヶ月くらいの時にスタートし、参加者のほとんどは母親です。BVCがアレンジした先日の第1回目のミーティングでは、それぞれの出産経験や育児上の悩みなどについて語り合いました。話をしていると、みんなそれぞれ悩みを抱えてがんばっているんだなとなんだか心強くなります。ミーティング後さっそくランチに出かけてFBでつながり、以来情報交換をしています。
両親グループのディスカッションで印象的だったのは「出産前の両親教育(föräldrautbildning)は出産のことばかりにフォーカスしすぎで、産後のこと、特に授乳にまつわる具体的トラブルなどについてほとんど情報を得られない。その点については両親教育が改善されるべき」という指摘。スウェーデンでは母乳育児が推奨されているのですが、実際には母乳が出にくくて苦労する母親ももちろんいます。私も最初の方はほとんど出なくて、軌道に乗るまでしばらくかかりました。それなのに、そういう母乳育児にまつわる苦労の可能性については私の参加した両親教育でも確かに話題になっていなかった気がします。「出産も出産で大変だけど産んでからの方がもっと大変」というのはよく言われるし頭ではなんとなくわかっていたけど、じゃあ具体的にどう大変かというのは、睡眠時間が劇的に減ること以外はあまりイメージできていませんでしたし。母乳だって産めばばんばん出てくるもんだと思っていましたし。赤ちゃんは簡単に眠るものだと思っていましたし。そういえばパートナーも両親教育に参加したとき「お風呂の入れ方とか教えてもらえるのかと思ってた」とか言ってたな。まぁ両親教育は病院ごとや助産院ごとにやっているので、内容もいろいろなのかもしれませんが…。
と、ちょっと脱線してしまいましたが、こういう活動を通じて同じくらいの月齢の子を持ちさまざまな職業に就いている親とのネットワークができ、保育園情報などいろいろ仕入れることができているし、子ども自身もたくさんの人に会っていい刺激が得られているようです。寒くて暗くて出不精になりがちな季節ですが、しばらく継続的に通ってみようと思っています。