ごぼう(kardborrerotというのか?)もそのような手に入りにくい食材のひとつではないでしょうか。というか、ごぼうを食用としているのは日本だけみたいなことがウィキペディアに書いてある…。スウェーデンではスーパーでsvartrotというごぼうに似た見た目の野菜が売っていることがあり何度か買ってみたものの、皮を剥くとなにやら白い液体(アク?)が出てきて不気味で下ごしらえも面倒だし、しかも見た目の割に味も食感もそこまでごぼうっぽくないと思ったんですよね。
キクイモは、上の写真のように見た目こそ里芋や生姜に似ていますが、ごぼうやレンコンを思い出させるシャキシャキ系の繊維感と歯ごたえがあります。味はごぼうほどのクセはないもののほどよく土っぽいです。ここ数年本物のごぼうを口にしていない私が言うのもアレですが少なくともsvartrotよりはごぼう感がある印象です。土さえきれいに落とせばそこまで丁寧に皮を剥く必要がなく下ごしらえが楽なのもいいです。
唐揚げや素揚げを作ってみると、高温で短めに揚げるとシャキシャキ感が残り、低温でじっくり揚げるとホクホクの芋感がより出るような気がしました。また、薄切りにしてピザのトッピングやチップスにしたり茹でてフードプロセッサーで潰してスープにしたりと何かと応用もききます。繊維質が多いようでお腹の調子も良くなるような…。
いろいろ使えることがわかったキクイモ。植えると余るほどできる上に冬の間も地中で保存できるらしく、昨秋から今春にかけて複数のご近所さんから何度かいただいたので、今年はその一部をうちの家庭菜園にも植えてみることにしました。無事に育つのか。