今回は、キャパ小さめの会場で、新アルバムに収録予定の曲(つまり製作途中の曲)を演奏して観客の反応を見るという珍しいコンセプトのツアー。ヨーテボリ公演はツアーの最終日。前回のアルバム発売は7年前の2009年で、ここ数年はあまり活発に活動していなかったので、久々に彼らの演奏を見る機会です。
会場は、ヨーテボリのPustervikというクラブ。22時ごろ開演という微妙に夜遅いスケジュールだったので、近所のレストランで腹ごしらえをしてから21時前に到着。バースペースには、先日ブログに書いたストックホルムのNya Carnegiebryggeriet(醸造所見学時のブログ記事)やニューヨークのBrooklyn Breweryのドラフトビール、StigbergetsやBeerbliotekなどヨーテボリの実力派小規模醸造所(mikrobryggeri)の瓶缶ビールがいろいろ取り揃えられていました。クラフトビール好きには普通に飲むだけでもうれしい品揃え。あのあたりは他にもクラフトビールが豊富なバーがあるし夜が楽しいですねー。
クラブスペースはバースペースの奥にありました。観客は約700人で、クラブなので基本的に立ち見でした。ビールグラスを片手に21時半頃に会場入りし、ステージ全体を見渡せる場所に陣取り「前に背の高い人が来ませんように…」と願いつつ待っていると、22時過ぎにKings of Convenienceの2人が登場。
本編は新曲のみ10曲。アルペジオ主体の静かめな曲も、軽快なカッティングが心地よいアップテンポの曲もどちらもあり、路線はこれまでと大きく変わらずといった感じ。MCがほとんどノルウェー語だったので私の理解が曖昧ですが(それでもなんとなく分かるのが面白い)、曲のタイトルはほとんど決まってないらしい。製作途中の曲ばかりだったので、ミスタッチもあったし、曲順や歌詞を確認しているらしき様子なども確認できましたが(笑)、二人の声とギターの美しいハーモニー、ゆるい独特の空気感は健在でした。アンコールでは、2004年のアルバムRiot on an empty streetから、Misread、I'd rather dance with you、Homesickの3曲を演奏。
日付が変わるちょっと前、心地よい余韻のもと会場を離れました。新しいアルバムが楽しみです。