Engelska 5と6はスウェーデンの高校レベルの授業内容で、6まで取れば、スウェーデンの大学学部入学に必要となる基本的な英語能力要件を満たしたことになります。それぞれの科目の最後にはNationellt provという国内で統一された期末試験があり、それに受かれば修了です。
コミューンによってシステムは違うかもしれませんが、私の住んでいる自治体ではレベルテスト(リーディング、ライティング、リスニング)をまず受けて、そこで出たレベルから履修開始という形式でした。私はライティングはEngelska 5レベル、リスニングはEngelska 6レベル、リーディングはEngelska 7レベルというバラバラな結果が出て、結局Engelska 5から始めることに。
Engelska 5は、子供が保育園に通い始めたばかりで早い時間に迎えに行くことも多かったのもあって1ヶ月で終わるdistans形式のコース(通信教育。基本的に家でネットを通じて課題提出、テストだけ現地)にしてみました。特に問題なく修了しましたが、正直全然楽しくなかった。他の科目はともかく、やはり語学は教室で先生やクラスメートと話しながらの方が楽しいし学びが促進されると思いました。先生やクラスの他の人と会ったのはNationellt provの日の1日だけ。英語能力に特に不安がなく、仕事とかで勉強時間も取れず、最低限の労力でサクッと終えたい人にはいいかもしれませんが、実力をつけたい人にはdistansは向いてないんじゃないかなーと思いました。
続くEngelska 6は、別の学校の約2ヶ月の通常の教室形式のコース。これはもう運だと思いますが先生に恵まれました。ほぼ毎回何かにつけてディスカッションがあり、スピーキングが苦手だけどなんとかしたい私にとっては、大変だったけど面白かったです。クラス全員の前でプレゼンという機会はなく、5人程度の少人数グループでのプレゼン・ディスカッションばかりだったので、大勢の前だと緊張して喋れなくなる私には好都合だったかも。課題図書は小説3冊から選べて、コースの最後に同じ本を読んだ人とディスカッションする試験がありました。Nationellt provもスピーキング、リーディング・リスニング、ライティングが3日に分けてあったので、自分の中のプレッシャーが分散されて良かったです。Nationellt provは特にリスニングが手ごわく感じましたね。訛ってる&早口な英語が多い上に聞けるのは一回だけ、選択式だけでなく単語や文章で回答する設問もけっこうあって、当てずっぽうが通用しにくい。
ちなみにNationella provの例題はこちらのサイトにあります。
日本の高校教育と異なり自分の意見を述べる機会が多く、予習復習と並行して小説を一冊読まなければいけないので、大変だと思う人も多い授業内容かもしれませんが、集中して勉強できるいい機会でした。