PersonnummerとIDカード取得後、銀行口座を早めに作りたいと思ったのは、以下の理由からです。
- 比較的重要な支払いにときどき自分の持っている日本のクレジットカードが使えないことがあり(例:SJのネット予約、SLの自動券売機、携帯代のネット支払い)、スウェーデンで発行されたカードがほしかった
- 国税庁(Skatteverket)への確定申告のためにBankIDという本人認証アプリが使えるようになっていた方がよい(そのアプリを使うには銀行口座が必要)
どの銀行も、口座に紐づいたデビットカード(kontokort)を持つのに意外と毎月の手数料がかかるそうなので、パートナーがすでに口座を持っており、手数料に家族割引が使えるNordeaで口座を作ることにしました。
さっそくとある支店に出かけ、私名義の口座を作りたいことを申し出ると、「毎月の定期的な収入がないと口座は作れません」とあっさり却下。「確かに今のところクローナでの定期収入はないけど、日本の口座に入るお金を送金したい場合はどうすれば?」などいろいろ食い下がってみたのですが、「作れない」の一点張りで埒があきません。
こうなれば、粘りと忍耐が必要です。担当者を替えてみたら前提があっさり覆ることもスウェーデンでこれまでに何度か経験したので、別の支店に出直してみました。すると、「定期収入がないと私名義の口座は作れない」という点ではさっきの支店と同じだったのですが、「カードが必要なら」ということで新しい提案をもらいました。それは、「パートナー名義の口座を新しく作り、私をその口座の共同所有者(medkontohavare)として登録し、私名義のデビットカードを発行する」というもの。そんな回りくどいことをするくらいならとっとと私名義の口座開いちゃいなよ、と思ってしまいますが、担当者が言うには今のところそれしか方法がないそうなので、とりあえず提案の通りにすることにしました。なお、medkontohavareとなる際に必要だった書類は、国税庁発行のIDカードのみです。
数日後、自宅にデビットカードやインターネットバンキングへのログイン用カードなども届き、晴れて私も銀行口座(menパートナー名義)をフルに使えるようになりました。
と、ここで思い出したのがBankID。担当者は「medkontohavareはBankIDが使えない」とか言ってたけど本当なのかなー、とインターネットバンキングの画面をしばし眺めてみると、"Skaffa Mobilt BankID(モバイルBankIDを取得)"という大きなバナーが…。設定してみたら、普通に私のスマホでBankIDが使えるようになりました。
BankIDが使えるなら、もしかして私名義の口座も開けるかも…とパートナーが興奮気味に言うので、さらにインターネットバンキングを操作してみると、"öppna konto(口座を開設)"っていうメニューも発見。ここからあっさり私名義の新しい口座が開け、デビットカードも作れてしまいました。これはこれは、昼間っから祝杯をあげたくなる出来事ですねー(棒読み)。
ということで、お店に行くよりもインターネットで試した方が事がすいすい進んだような…。まぁ、最初にお店でmedkontohavareとして口座を作っていなかったら、そのあとのskaffa BankID〜öppna kontoはなかったので、足を運んだのもムダではなかったと思うことにしよう。
ちなみに、留学生だったときはSEBで口座を開いていました(大学と提携していたからなのか、personnummerがなくても開設できた)。また、今回の口座開設の手続きのさなかにパートナーがSEBに電話で問い合わせてみたところ、「SEBでは定期的な収入がなくても口座が開ける」との回答を得たそうです。このため、もしかしたらNordeaよりもSEBの方が、窓口での口座開設に際して柔軟なのかもしれません(実際には試していませんが)。
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