fettisdagenは、もともとはキリスト教のならわしからきています。かつてイースター前に断食をする直前、最後に高カロリーのものを食べて断食に備えていたそうで…イギリスやアイルランドだとパンケーキらしいんですが、スウェーデンではそのときに食べるものがセムラだったんだとか。今では断食をする人はいない(たぶん)ので、単に多くの人がセムラを食べる日になっています。新聞やフリーペーパーなどでは、その日に向けて食べ比べなどの特集記事が掲載され、セムラ熱が盛り上がっていました。10年前のウプサラではこんなに盛り上がっていたっけ?ストックホルムが都会だからなのか、流行なのか。
Här finns Stockholms godaste semlor(SvDの記事)
Klassisk semla eller som en wrap?(DNの記事)
初めてスウェーデンに行ってから10年以上が経ちますが、実はこれまで一度もセムラを食べたことがありませんでした。私の周りのお酒好きの日本人(=味覚が近い)の友人の多くが「セムラ…微妙」って言ってたので、見た目からして胸焼けしそうだしこりゃたぶん私の口に合わないな、と思って敬遠していたのです。
しかし、食わず嫌いはよくないと一念発起し、通りすがりで見つけたちょっとおしゃれで美味しそうなFabrique Stenugnsbageriというパン屋さんに入ってみました。行きに通ったときはガラガラだったのに、帰りに通ったらセムラを買う人で行列ができてました。持ち帰る途中も、電車の中でセムラらしき箱や袋を持ってる人がちらほら。
晩ごはんのあと、食べてみました。パン屋さんだけにパン部分は美味しいし、クリーム部分はそんなに甘くないので大丈夫なのですが、外からはあまり見えないところに入ってるアーモンドペースト(mandelmassa)が激しく甘くて、もう途中でお腹いっぱいという感じです。パートナーはセムラが苦手で戦力にならないため、がんばって完食。あとから新聞(SvD)のレビューを読むと、そのお店のセムラについて「大きい」「アーモンドペーストが甘過ぎる」などというコメントが掲載されていたので、普通のよりも大きくて甘いセムラだったのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、セムラと一緒に買ったシナモンロール(kanelbulle)がこれまで食べた中でベストかも?というくらいとてもおいしかったので、それについて触れます。
しかし!!このシナモンロールは、買った次の日に食べてもまだしっとりしてておいしい。袋にけっこう油分が染みていたので、おそらくバターの量が多いのではないかと。もしかしたら、持って帰ったあとに乾かないようビニール袋の口を閉じておいたせいもあるかもしれません。いずれにしても、スーパーのパンとの違いを見せつけられました(値段が3倍くらいするので当たり前といえば当たり前なんですが)。ストックホルム中央駅を含めていくつか店舗があるのでたぶん有名店だと思います。
パン屋開拓という禁断の世界にいざなわれそうです。
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