日本の高校で履修した科目は以下です(普通科の文系コースでした)。
国語1、現代文、古典2
数学2B(3Cの一部も履修)
公民(現代社会)
世界史B
日本史B
化学1B
物理1A
英語2
音楽2
保健体育
家庭
以上の成績・単位について、私の場合はantagning.seとUHR(Universitets- och högskolerådet)に換算を申請しました。医療資格や教員資格など、スウェーデンの法律で定められた専門資格については、また別の機関が問い合わせを受け付けています(参考:Reglerade yrken - UHR)。
Antagning.seでの換算結果
Japanska 7
Historia 1b
Samhällskunskap 1b
Matematik 4
Idrott och hälsa 1
加えて、5段階評価の平均点が20点満点のmeritvärdeという点数に換算されてきました。
Antagning.seは、スウェーデンの大学に出願する際の窓口となるサイトです。大学のコースやプログラムへの出願は基本的にこのサイトを通じて行うことになるようです。出願時に、日本の高校の成績証明書・卒業証明書(英語)をサイトにアップロードすると、しばらくして結果が出てきました。
なお、幸い合否には影響なかったものの、antagningでの数学の換算結果が低すぎることに後から気づいて確認を依頼したところ、修正に応じてもらえました。以上は修正後の換算結果です。換算結果は、将来他のコースやプログラムに出願する際にも使うことになるようなので、結果に疑問を持った場合は自分から問い合わせてみることをおすすめします。
UHR(Universitets- och högskolerådet)での換算結果
Japanska 7
Historia 1b
Samhällskunskap 1b
Matematik 5
Idrott och hälsa 1
Kemi 1
Naturkunskap 2
加えて、5段階評価の平均点がbetygsmedelvärdetという形で記載されていました。
UHRは高等教育を担当する行政機関で、スウェーデン以外の国で教育を受けた人向けに、その教育がスウェーデンの教育のどのレベルに該当するのかについて評価し、証明書を発行するサービスを行っています。証明書は就職活動で学歴を証明するときなどに使えるようですが、実際にどれだけ使うのかはいまいちわかりません。私の場合は、上に書いたようにantagningでの当初の換算結果がちょっとおかしいと感じたので、換算結果を比較したくて申請しました。
なお、UHRのサイトで申請してから結果を受け取るまでは数ヶ月かかります。高校の成績については、2017年1月に申請したら、換算結果を示す証明書が3ヶ月ちょっとで自宅に郵送されてきました。一方、それより前の2016年秋に申請した大学の成績換算は結果がまだ戻ってきていないので、大学の方がより時間がかかるようです。
結果を見るとantagningとUHRでちょこちょこ違いがあって謎なんですが、まあここは日本じゃないのであまり細かいことは気にしないことにして、主要科目ごとに見ると
・英語はなかったことにされる
・数学はしっかり(むしろ高めに)換算
・社会はしっかり換算
・Antagningでは理科がなかったことにされる
という感じでしょうか。
(2021.9追記:AntagningとUHRの結果が異なる場合の対処について追加情報を得たので記事を書きました→日本の高校の成績をスウェーデン式に換算した話の続き)
あくまで私はこうでしたという例なので、誰でも似たような結果が出るかどうかはわかりませんが、日本の高校で履修した英語の単位が、スウェーデンの大学に出願する際には全く意味をなさないのは確かです(参考:antagning.seの説明)。そのため、日本の高校を卒業した人がスウェーデンの大学の学部に入学するためには、少なくとも英語とスウェーデン語の高校卒業レベルの資格を得る必要があります(英語についてはTOEFLかIELTSの成績でもOK)。私は、まずは今年の夏休み前までにスウェーデン語の高校卒業レベルの資格を得ることを目標に、今コースに通っています。
また、科目の名前など細かいところが変わっている部分もありますが、2013年にUHRで同じ手続きをされたもみじさんのブログ記事も参考になります。理科の扱いがやはり謎ですが、換算対象となる科目はだいたい共通していることがわかります。
高校の成績査定の結果(広島もみじの冒険日誌 in Sweden)