Miljonerna flödar in till Paradiset: ”Helt makalöst”(Svenska Dagbladetの記事)
資金集め開始前には、同スーパーのFacebookやInstagramにも「1000kr出資して、1年間20%オフで買い物を」という旨のコピーとともに告知が出現。たとえば以下はInstagramの投稿です。メールアドレスを登録してお知らせを受け取ることができたのでとりあえず登録してみると、FundedbyMeのページ上から出資手続きが行えますというお知らせが届きました。出資は1000krからで、告知にあるように出資すればお店での買い物が1年間2割引になるそうなので、よく利用する人にはすごくお得そうです。
クラウドファンディングはあまりやったことがなくて詳しくないのですが、このような日頃買い物しているお客さんが気軽に支援できるようなしくみは興味深いです。
スウェーデンでは、人々の健康志向や環境意識の高まりを受け、IcaやCoopなど大手のスーパーチェーンもオーガニック製品(EUのオーガニックマークやKRAVマークなどのついた製品)を幅広く扱うようになり、オーガニックが日本と比べてだいぶ身近な選択肢となっています。一方で、大手スーパーがオーガニック製品の大規模な生産に力を入れていることで、小規模なお店・生産者は厳しい生き残り競争にさらされているとのことです(参考:DI Weekendの記事)。実際にこの記事にあるEat Ekoaffärenというオーガニックスーパーは今年6月に閉店してしまいました。
そのため、大手と競うための戦略が重要となってきます。ウェブサイトを見ると、Paradisetでは、全ての取り扱い製品がオーガニックではない(現時点では8割程度)ものの、
- 生活に必要な食品・日用品が全て揃うような店(fullsortimentbutik)にすること
- 人工的・健康に良くない・不必要な原材料や添加物計200種を独自にブラックリスト化し、それらを含む製品は取り扱わないこと
- 国内外の小規模生産者の「顔が見える」製品の取り扱いに力を入れること
私はオーガニックへのこだわりはそんなに強くないんですが、なるべくならどこでどのように作られたかがわかるものを食べたいなとは思っているし、小規模経営の生産者を応援したい気持ちもあるので、多くの人がクラウドで出資することでこういうスーパーが増えるなら大歓迎です。