スウェーデン国内の旅行というと思い出すことがあります。まだ私が日本に住んでいた2010年代前半に夏にスウェーデンを訪れ、現在のパートナーと世界自然遺産Höga kusten(ハイコースト)に行ったとき、もちろん滞在自体もとても楽しんだのですが、現地でたまたま手に取った観光案内冊子Magasin Höga Kustenがとてもよくできていたのが印象に残っているのです。観光案内というよりも情報誌のようなページ数の多さ、現地の雄大な自然の風景写真を前面に出したスタイリッシュなデザイン、よく作り込まれた特集内容、マットな紙質ときれいな印刷。素敵な冊子だったのでつい日本まで持ち帰りました。
そして最近、どういう流れだったかスウェーデン国内各地の観光案内冊子や地図を無料で取り寄せられるSverigeturistenというサイトがあることを知っていろいろ眺めていると、その中にこのMagasin Höga Kustenの最新号があるのを発見。現地に行く予定は今のところ特にありませんが相変わらず素敵な表紙に魅せられ、さらに旅心も微妙にかき立てられ、この冊子を含めて興味の湧いたパンフレットや地図を何種類か取り寄せてみました。ちなみにHöga kustenの冊子の最新号では短いながらマイクロブルワリーの特集もあり、個人的には興味深い内容でまた行きたくなりました。
いろいろな情報発信や手続きがどんどんデジタルに移行しているこのご時世、多くの観光情報はネット上で得られるのですが、印刷物って偶然見つけてなんとなく手に取ってパラパラと眺められて紙の質感や印刷も含めて楽しめるし、能動的に検索して取りに行き画面上で見るデジタル情報とは違った良さがあるので、このような紙での情報発信はこれからも多少は残ってほしいなと思います。